自宅サロン開業に必要なこと
ネイリストの憧れ、サロン経営
自宅でネイルサロンを開き、習得した知識と技術を駆使してお客さんに喜んでもらう仕事ができたら、ネイリストとしての資格を取った甲斐があるというものです。
そのためには、ネイルサロンおよびネイリストとしてのウリとなる要素がないと、お客さんの獲得は難しくなります。
たとえ一度は来てくれたとしても、何らかの強みがないとリピーターとして獲得するのは難しくなるでしょう。
ネイルを美しく仕上げることは必須条件ですので、その他の要素で何か自分の強みを発揮できる要素を採り入れ、お客さんに喜んでもらえる何かを用意しておかないといけません。
そのために必要な要素としては、ネイルサロンそのものを居心地よくすることや、話術を磨いてお客さんが来て楽しいサロンだと感じるようにすることなどが挙げられます。
自宅サロンの開業資金
ネイルサロンを開業するにあたって必要なのが資金ですが、これは人によってさまざまです。
テナントを借りてスペースを確保する場合、経営資金のかなりの部分を賃料という出費が占めることになります。
しかもこの出費は毎月続きますので、余裕を見て考えることが大事です。
開業にあたって改装するのであれば、改装費用が掛かりますし、もし仮に自宅の一角をネイルサロンにする場合でも、サロンの体裁を整えるための初期投資が必要になります。
どの程度お金をかけるかは、スペースの広さを筆頭に、装飾や調度品へのこだわり具合によって変わってきますが、一般的には最低でも30~40万円は必要ですし、こだわりの程度によってはそれ以上の開業資金が求められる場合もあります。
さらに経営が軌道に乗るまでは、テナントを借りるなら毎月の賃料支払いが必要ですし、自宅開業の場合でも快適な空間を作るための光熱費や、待ち時間にくつろいでもらうための雑誌を用意したり、お茶の提供などといった用意するものが必要になります。これらが毎月のランニングコストになってきます。
集客計画
お客さんを集める方法には、店頭や自宅前に張り紙や看板を出すという方法で知ってもらう他、SNSやインターネットを使って宣伝をするという方法もとれます。
口コミで知ってもらえれば、チラシ配布に手間と費用をかける必要がなくなりますので、上手にインターネットツールを使いこなす手腕も求められると言えるでしょう。
自宅でのサロン開業は賃料支払いという負担がないために、経営をするにはありがたい方法なのですが、自宅であるがゆえに生活感が感じられすぎて、お客さんがリラックスできないという難点があります。
また、自宅と兼ねている場合、ネイルサロンという案内は出ているけれど、本当に入っていいものかどうかという迷いがお客さんに生じますので、明確に歓迎していることを表示する何らかの工夫が必要でしょう。
そこで、予約をしてもらうために手作りの案内を作って自由に持ち帰れるようにし、じっくり検討してもらえるようにするなど、個人宅に入るというハードルを低くすることも重要です。
長く自宅サロンを経営するために
自宅サロンはネイリストの資格を取った人にとって、家庭と仕事を同時に両立できる点が最大の魅力です。
毎月の賃料支払いというコストをなくし、さらにはいつでも仕事ができる環境にしておくことで、常にお客さんを迎え入れることができます。
開業資金をどのくらい用意して改装に使うかや、毎月必要な経費の計算、さらには入りにくい傾向にある自宅サロンをオープンにする方法などが、経営をうまくいかせるために考えなければならないポイントです。